最近、家族の会話の中で「ピーターパンシンドロームかなぁ、わたし」と呟きました。
すると、子どもに「ピーターパンってなに?」と言われて、衝撃を受けたなぎです。
夫にも「おれもディズニーしか知らんわ。」と言われ……。
「わたしの常識は、わたしだけの常識?」とか思ったんです。
そして、わたしの大好きだった本たちと出会い直しをしたいなぁとふと思い始めました。
なので、第1作目は「赤毛のアン」。
アンが大好きだったのは覚えているのですが、ストーリーはなんとなく、ぼんやりとしていて。
アンとギルバートの恋愛話だった気がしたのですが。
読み直すと、1作目、結構衝撃的なラストでした……。
ぽやっとした思い出の恋愛話が、まさかの養父の突然の死が終盤に。
しかも、銀行倒産のニュースを目にし、ショックを起こしてそのまま帰らぬ人にってすごい展開。
あの頃は、アンの空想っぷりが自分に似て、アンに自分を投影して読んだけれど。
今、読み直すと、不思議と養父と養母の方の気持ちに寄り添っている自分もいて、わたしも成長したのねなんて思ったりね。
最後に養父のマシューがアンに語ったセリフに号泣。
「たくさん仕事を手伝って、楽をさせてくれるかもしれない男の子1ダースよりアンのほうがいい。」
「わたしはわたしの娘を誇りに思っている。アンはわたしの自慢の娘だよ。」
そうだよね。
いつが最後になるかわからないんだから、人の希望になる言葉を紡げるようにいたいもんだと改めて思ったんです。
読んでいると、わたしの価値観の大半はこの本の世界にあって。
自然とともに生きるとか、
空想癖は才能だとか、
先が見えない人生を楽しむとか、
編み物やお料理を楽しむとか、
昔好きだった本を読み直すと、新たな自分と出会い直しができるような気がして楽しかったです。
あの頃とは違うけれど、あの頃と同じところ。
それが、昔読んだ本には詰まっているのかもしれません。
本の中のごっこ遊びを今も楽しんでいるわたしです。
やっぱり、ピーターパンシンドロームかもしれないけれど(笑)
まぁ、自分と出会い直しってのもいいもんです。
さんざめく世の中で、一番一緒にいる人だからよく知ってあげたいなと思います。